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英語の音読で期待できる効果は?方法やポイントを解説

英語学習

英語学習では、単語や文法の学習に加えて、実際に英文を声に出して読む「音読」を取り入れることもひとつの学習方法です。 

英語の音読を続けることで、英語特有の音やリズムに慣れるだけでなく、英文を処理するスピードそのものを高めることが期待できます。

この記事では、英語の音読によって期待できる効果や、具体的なやり方、効果を高めるポイントを紹介します。

英語を音読することで期待できる効果

英語の音読は、「ただ声に出して読むだけ」と思われがちですが、実はスピーキングやリスニング、リーディングなど、英語における複数の技能を同時に引き上げる効率的なトレーニングといえます。

ここでは、音読によって得られる5つの具体的な効果を紹介します。

スピーキング力の基礎が鍛えられる

音読は、スピーキング力を向上させるための重要な土台づくりになります。音読では英文を目で追うだけでなく、実際に口を動かして発音することで、頭の中にある「知っている単語や文法」を、実際の会話で「使える状態」へと引き上げられることが理由として挙げられます。

英語をスムーズに話すためには、単語を並べるスピードが求められます。音読を何度も繰り返すことで、英語特有の語順やフレーズが自然と定着していくため、スピーキング力の基礎を鍛える効果が期待できます。

英語特有の音やイントネーションが身につく

英語には、日本語にはない独特の発音やリズムがあります。音声教材を聞きながら音読することで、単語単体の発音だけでなく、英文全体のリズム感やイントネーション(抑揚)にも自然と意識を向けられます。

たとえば、英文では単語同士の音がつながったり、弱く発音されたりすることがあります。こうした特徴を真似しながら音読を繰り返すと、英語らしい滑らかな音の流れに慣れてくるはずです。最初から完璧を目指す必要はありません。まずは音声をよく聞き、できる範囲で真似することから始めましょう。

語彙力・文法知識が「使える形」で定着する

単語帳や文法書で「暗記」しただけの知識は、実際の会話ではなかなか引き出せません。しかし、音読では単語や文法が実際に使われている英文を文脈ごとに繰り返し声に出すため、単語の使われ方や文法の形を文脈と一緒に確認できます。

たとえば、「be interested in」 という表現を覚える場合、単語だけを暗記するのではなく、「I’m interested in learning English. 」のような英文を繰り返し音読すると、表現の形をまとめて覚えやすくなります。

英文を読むスピードが上がる

英文を読むことに慣れていないと、文章を読むたびに単語や文法をひとつずつ確認してしまいがちです。

音読を繰り返すと、英文の語順や構造に慣れていき、文章をまとまりとして捉えやすくなります。

特に、英文を意味のまとまりごとに区切る「チャンク」を意識して音読することで、一文をスピーディーに処理できるようになります。

長文読解では、すべての英文を日本語に訳してから理解するのではなく、英文を読みながら内容を把握する力も必要です。音読は、そのための基礎練習のひとつとして活用できます。

リスニング力の向上につながる

音読は、リスニングの練習にもつながります。自分で発音できる音は、聞き取る際にも認識しやすくなる傾向があります。音声を聞いてから音読することで、英語の音と文字を結びつける練習ができます。

たとえば、英文を目で見れば知っている単語でも、音声になると聞き取れないことがあります。

その場合は、音声を確認したうえで、実際に声に出して読むことで、単語の音や英文のリズムを確認できます。

リスニング力を高めたい場合は、音読だけでなく、音声を聞く時間もしっかり確保しましょう。

効果的な音読のやり方【5ステップ】

音読は、ただ英文を繰り返し読むだけでなく、順番を意識して取り組むことが大切です。

ここでは、基本的な音読の流れを5つのステップに分けて紹介します。

Step1. スクリプト付きの音声教材を用意する

まずは、英文のスクリプトと音声がセットになった教材を用意しましょう。

音声だけでなくスクリプトも確認できる教材であれば、実際の音と英文を照らし合わせながら学習できます。

教材を選ぶ際は、自分の英語レベルに合っているかを確認することも大切です。

難しすぎる教材を選ぶと、単語や文法の確認に時間がかかり、音読そのものに集中しにくくなります。

Step2. わからない単語や文法を確認する

音読を始める前に、英文の意味を確認します。

わからない単語や文法が多い状態で音読を始めると、英文を正確に理解しないまま読むことになってしまいます。

すべての単語を細かく調べる必要はありませんが、文章の意味を理解するうえで重要な単語や文法は確認しておきましょう。

英文の内容を理解してから音読することで、単なる発音練習ではなく、意味を意識した音読ができます。

Step3. 音声を聞いてから音読する

英文の内容を確認したら、まずはお手本の音声を聞きます。

このとき、単語の発音だけでなく、話すスピードやアクセント、イントネーションなどにも注目しましょう。

何度か音声を聞いたあと、スクリプトを見ながら音読します。

最初から音声と同じスピードで読む必要はありません。自分が無理なく発音できるスピードから始めましょう。

Step4. チャンクごとに区切って音読する

英文を意味のまとまりごとに区切って音読します。

I went to the library / after work / to study English.

このように、意味のまとまりごとに区切ります。

一語ずつ読むのではなく、ある程度まとまった単位で読むことで、英文の語順を意識しながら発話しやすくなります。

慣れてきたら、区切りを減らして英文全体をスムーズに読めるようにしていきましょう。

Step5. スムーズに読めるまで繰り返す

最後に、同じ英文を何度か繰り返し音読します。

一度読んで終わりにするのではなく、発音や英文の意味を意識しながら繰り返すことがポイントです。

ただし、回数だけを目標にする必要はありません。文章の意味を理解しながら、無理なく読めるようになることを目指しましょう。

音読の効果を高めるポイント

音読は、やり方によって学習の効率が変わります。

ここでは、音読を続ける際に意識したい4つのポイントを紹介します。

いきなり音読から始めない

英文を初めて見るときに、いきなり声に出して読むと文字を読むことと、その意味を考えること2つを同時に行うことになり、整理が追いつきません。

まずは英文の意味や単語、文法を確認し、その後に音声を聞いてから音読する流れがおすすめです。

内容を理解してから音読することで、英文の意味を意識しながら声に出せます。

自分のレベルに合った教材を選ぶ

知らない単語や文法が多すぎる教材では、内容を理解することに時間がかかります。一方で、簡単すぎる教材では、新しく学べる内容が少なくなることがあります。

目安としては、英文の7〜8割ほどを理解でき、わからない部分を調べれば内容を把握できる程度の教材から始めるとよいでしょう。

最初はゆっくりしたスピードで読む

音声教材のスピードに合わせることを意識しすぎる必要はありません。最初は、自分が正確に発音できるスピードでゆっくり読みましょう。

慣れてきたら少しずつスピードを上げ、最終的には自然な速さで読めることを目指します。

速く読むことよりも、英文の意味や発音を意識しながら正確に読むことを優先しましょう。

定期的に自分の音読を録音する

自分の音読を録音することも、学習方法のひとつです。

実際に録音した音声を聞くと、自分では気づきにくい発音やイントネーションの癖を確認できます。

お手本の音声と自分の音声を聞き比べて、違いがある部分を確認してみましょう。

毎回録音する必要はありません。週に1回など、定期的に録音するだけでも自分の変化を確認しやすくなります。

レベル別|音読におすすめの教材

音読教材を選ぶときは、英語のレベルだけでなく、学習目的や興味のあるテーマも考慮しましょう。

初心者向けの音読教材

英語学習を始めたばかりの人は、短くてシンプルな英文が収録された教材がおすすめです。

日常生活で使われる表現や、中学レベルの単語・文法を使った英文などから始めるとよいでしょう。

ラジオ 基礎英語

出典:NHK出版 

ラジオ 基礎英語 は、英語を学び始めた方に適した教材です。基本的な単語や文法を使った英文を、音声を聞きながら学習できます。

また、音声を繰り返し聞いてから音読することで、英語の発音やリズムにも慣れていけるでしょう。初心者が音読を始める教材として取り入れやすい教材です。

LADDER SERIES

出典:LADDER SERIES公式サイト

LADDER SERIES は、英語学習者向けにレベル別で読める洋書シリーズです。英文の難易度が段階的に設定されているため、英語初心者でも自分のレベルに合った本を選びやすいでしょう。

物語やノンフィクションなどさまざまな作品があり、英文の意味を理解しながら音読する練習にも活用できます。

また、作品によっては音声を利用できるため、先に音声を聞いて発音やリズムを確認してから音読する方法もおすすめです。

中級者向けの音読教材

基本的な英文を理解できるようになったら、少し長めの文章にも挑戦してみましょう。

ニュース記事や英語学習者向けの読み物、会話形式の教材なども選択肢になります。この段階では、発音だけでなく、英文の意味やチャンク、イントネーションなども意識するとよいでしょう。

ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング

出典:ベレ出版

ぐんぐん英語力がアップする音読パッケージトレーニング は、音読を中心に英語力を伸ばしたい方に適した教材です。

英文を繰り返し音読するだけでなく、リピーティングやシャドーイングなどのトレーニングも取り入れながら、英語を声に出して練習します。

英文の内容を理解してから繰り返し音読することで、単語や文法の定着だけでなく、英語を語順のまま理解する力や、英語をスムーズに発話する力も養いやすくなります。

速読速聴・英単語 Core 1900 ver.6 

出典:Z会公式サイト

速読速聴・英単語 Core 1900 ver.6 は、英文を読みながら英単語を学べる教材です。

単語だけを覚えるのではなく、文章のなかで単語の意味や使い方を確認できるため、音読教材としても活用できます。

英文の音声も利用できるため、まず音声を聞いて内容を確認し、その後に繰り返し音読するのがおすすめです。

語彙力を高めながら、リスニング力や英文を読む力も伸ばしたい方に向いています。

上級者向けの音読教材

上級者は、自分の目的に合った英文を選ぶのがおすすめです。

たとえば、仕事で英語を使う人はビジネス関連の記事やプレゼンテーションの原稿、海外のニュースなどを教材として活用できます。

興味のある分野の英文を使えば、英語学習と情報収集を同時に行うこともできます。

感動スピーチで英語『速』音読


出典:コスモピア公式サイト 

感動スピーチで英語『速』音読 は、英語のスピーチを題材に音読練習ができる教材です。

実際のスピーチをもとにした英文を使って学習できるため、単語や文法だけでなく、英語のリズムやイントネーションを意識しながら音読したい方にも向いています。

英文を何度も音読することで、英語を日本語に訳さず、英文をそのまま理解する力を養うことにもつながります。

スピーチの内容に興味を持ちながら音読に取り組みたい方にもおすすめです。

CNN ENGLISH EXPRESS

出典:CNN ENGLISH EXPRESS公式サイト(朝日出版社) 

CNN ENGLISH EXPRESS は、アメリカのニュース局CNNのニュースやインタビューなどを題材に、実践的な英語を学べる教材です。

さまざまなレベルの英文が掲載されているため、自分の英語力に合わせて教材を選びやすい点が特徴です。

音声を聞いて内容を確認した後、英文を繰り返し音読することで、リスニング力や発音、語彙力などを総合的に伸ばす練習ができます。

ただし、初心者の場合は難しい英文もあるため、まずは自分が無理なく内容を理解できるレベルの教材から始めることがおすすめです。

英語の音読に関するよくある質問

ここでは、英語の音読についてよくある質問に回答します。

音読は1か月でどれくらい効果がありますか?

音読による変化には個人差があるため、1か月でどの程度効果が出るかを一概に判断することはできません。

ただし、継続して取り組むことで、英文を声に出すことへの抵抗が減ったり、英文を読むスピードや発音に変化を感じたりすることがあります。

短期間で結果を出そうとするよりも、毎日の学習のなかに無理なく取り入れることが大切です。

音読は1日何分やればいいですか?

まずは1日10〜15分程度から始めてみるとよいでしょう。重要なのは、長時間取り組むことよりも継続することです。

まとまった時間を確保するのが難しい場合は、帰宅後のスキマ時間に10分行うことをおすすめします。

慣れてきたら、20〜30分程度に学習時間を増やしてもよいでしょう。

英語学習に音読が効果的な理由は何ですか?

音読では、英文を目で確認しながら、実際に英語の音を発します。

そのため、単語や文法の知識だけでなく、発音や語順、英文のリズムなどをまとめて練習できます。

また、同じ英文を繰り返し読むことで、学習した表現を定着させる機会にもなります。

音読をすると長文読解力は伸びますか?

音読は、長文読解に必要な基礎力を身につける練習になります。

英文を繰り返し読むことで、英語の語順や構造に慣れ、英文を前から理解する練習ができます。

ただし、長文読解力を伸ばすには、音読だけでなく実際に長文問題を解く練習も必要です。音読と読解問題を組み合わせて学習するとよいでしょう。

音読はリスニング力の向上にも効果がありますか?

音読は、リスニング力の向上にもつながる可能性があります。

特に、音声を聞いてから音読することで、英語の発音や音のつながり、リズムなどを確認できます。

ただし、リスニング力を高めるには、音読だけでなく、英語を聞く練習も継続することが大切です。

音声を聞く、音読する、再度音声を聞くという流れで学習するのもよいでしょう。

音読を習慣化して英語力アップを目指そう

英語の音読は、スピーキングや発音、語彙・文法、リーディング、リスニングなど、さまざまな英語学習と組み合わせられる練習方法です。

特別な環境がなくても取り組みやすいため、毎日の学習にも取り入れやすいでしょう。

まずは自分のレベルに合った教材を使って、1日10〜15分程度から始めてみましょう。無理なく続けられる方法を見つけ、日々の英語学習に音読を取り入れてみてください。

学んだ英語は、オンライン英会話で実践してさらに定着させることもひとつです。オンライン英会話 アレバでは、フリートークのほか、音読や日々の学習でインプットした表現を実際に使ってみるアウトプットの場としても活用いただけます。

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この記事を書いた人

Yusuke
Yusuke

英語の学習方法や英語に関する豆知識など、これまでに100本以上の記事を執筆。英語指導経験は、大手英会話教室で2年間勤務後、ビジネスパーソン向けの英語コーチングにも2年間従事してきました。 文法や語彙の細かなニュアンスの違いを分かりやすく解説することを得意としています。また、英検1級を取得し、TOEICでは950点を取得しています。

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