「提案する」の英語表現 | ビジネス・日常での使い分け・例文集
英語で自分の意見を伝えたり、相手に何かをすすめたりする際、「提案する」の表現は非常に多岐にわたります。
日本語ではひと言で「提案」といえますが、英語では単語によって、相手に伝わるニュアンスが異なります。
この記事では、ビジネスから日常会話まで、「提案って英語でどう表現するの?」という疑問にわかりやすく解説します。
ビジネスシーンで使われる「提案をする」の英語表現と例文
ビジネスの場では、「何を提案するか」と同じくらい「どう伝えるか」が重要です。たとえ内容が優れていても、表現の選び方ひとつで、相手に与える印象は大きく変わります。
まずは、主要な6つの動詞の使い分けをマスターしましょう。
「〜してみたら?」と軽く促す suggest
suggest は、数ある「提案」のなかでも最も幅広く使える表現です。
自分の意見を強く通そうとするのではなく、「こんな考え方はどうでしょう?」と検討材料をそっと差し出すような響きを持っています。
例文:
I suggest that we reschedule the meeting to next Monday.
(会議を来週の月曜日に再調整することを提案します。)
Can I suggest a different approach to this marketing strategy?
(このマーケティング戦略について、別の手法を提案してもよろしいでしょうか?)
I suggest reviewing the data again before making a final decision.
(最終決定を下す前に、もう一度データを見直すことを提案します。)
「専門家として助言する」なら advise
advise は、単なるアイデアの提示ではなく、専門的な知見や確かな経験に基づいた「導き」を伴う表現です。
相手にとって有益な方向を指し示し、より良い判断を促すという、責任感のある立ち位置を明確にします。
例文:
We advise our clients to diversify their investment portfolios.
(お客様には投資ポートフォリオを分散させることをおすすめしています。)
The legal team advised us against signing the contract immediately.
(法務チームは、即座に契約を結ばないよう助言しました。)
I would advise you to double-check the figures before submitting the report.
(レポートを提出する前に、数値を再確認することをおすすめします。)
「私がやりましょうか?」の歩み寄り offer
offer は、単にアイデアを出すのではなく、「私が代わりに動きましょうか?」という具体的な行動の申し出です。
相手が必要としている助けを察し、自分から手を差し伸べるという、温かい姿勢を示すことができます。
例文:
I’d like to offer some assistance with your presentation slides.
(プレゼン資料の作成をお手伝いさせていただければと思います。)
They offered us a 10% discount for the bulk order.
(彼らはまとめ買いに対して10%の割引を提示してくれました。)
Would you like me to offer support with the client meeting?
(クライアントとの打ち合わせをサポートしましょうか?)
「公式にプランを提示する」 propose
propose は、単なる思いつきや軽い提案ではなく、「しっかり考えた案を正式に提案する」ときに使われる表現です。
特にビジネスや会議では、目的や根拠を持った計画を相手に示し、「この案を検討・採用してほしい」という意図を含みます。
例文:
The board proposed a new budget plan for the next fiscal year.
(取締役会は次年度の新しい予算案を提示した。)
I would like to propose a toast to our successful partnership.
(私たちのパートナーシップの成功を祝して、乾杯を提案したいと思います。)
I would like to propose implementing a new workflow to improve efficiency.
(業務効率を向上させるために、新しいワークフローの導入を提案したいと思います。)
「これがイチオシ!」と薦める recommend
recommend は、単に「こんなものがありますよ」と紹介するだけではなく、「自分としてはこれが良いと思います」とおすすめするニュアンスを持つ表現です。
実際の経験や自分の評価を含めて伝えるため、相手には「自信を持って薦めている」という印象が伝わります。
例文:
I highly recommend using this software for project management.
(プロジェクト管理には、このソフトウェアの使用を強くおすすめします。)
Who would you recommend for the position of team leader?
(チームリーダーの役職に、どなたを推薦されますか?)
Based on our previous results, I would recommend adopting this strategy.
(これまでの実績を踏まえ、この戦略の採用をおすすめします。)
「ぜひやってほしい」と強く促す urge
urge は、相手に「ぜひ行動してほしい」と強く働きかけるときに使う表現です。
提案よりも気持ちが強く、「重要だから行動してほしい」というニュアンスを含みます。アドバイスというより「強く促す」「強く求める」に近い場面で使われます。
例文:
We urge all employees to update their passwords immediately.
(全従業員に対し、直ちにパスワードを更新するよう強く求めます。)
The manager urged the team to meet the deadline at all costs.
(マネージャーはチームに対し、何としても期限を守るよう強く促した。)
I strongly urge you to review the contract carefully before signing.
(署名する前に契約内容を慎重に確認するよう強くおすすめします。)
ビジネスシーンで使える!英語で提案する際のフレーズ
ビジネスでの提案は、単語の選び方だけでなく「どのような言い回しで伝えるか」によって、印象が大きく変わります。
同じ内容でも、直接的に話すのか、クッションを入れて柔らかく伝えるのかで、相手の受け取り方は大きく異なります。
「Could we / Would it be possible to ~?」 の丁寧表現
「Could we ~?」「Would it be possible to ~?」は、英語で提案や依頼をする際に非常に丁寧で配慮のある表現です。
いずれも相手に判断を委ねる形になっているため、押しつけがましさがなく、「もし可能であれば」という柔らかいニュアンスが自然に伝わります。
- Could we consider…?(〜を検討いただけますか?)
- Would it be possible to…?(〜することは可能でしょうか?)
例文:
Would it be possible to extend the deadline by two days?
(締め切りを2日ほど延ばしていただくことは可能でしょうか?)
Could we consider revising the timeline for this project?
(このプロジェクトのスケジュールを見直すことをご検討いただけますか?)
Would it be possible to schedule a brief meeting later this week?
(今週後半に短いミーティングを設定することは可能でしょうか?)
「We should ~」の使い方とニュアンス
should は「〜すべき」と訳されますが、ビジネスでは「〜するのが良いと思います」という前向きな提案として機能します。
ただし、言い方によっては少し強く聞こえるため、信頼関係がある相手に使います。
例文:
We should focus on improving user engagement this quarter.
(今期はユーザーのエンゲージメント向上に注力すべきだと思います。)
We should review our current strategy to identify areas for improvement.
(改善点を特定するために、現行の戦略を見直すべきだと思います。)
I think we should allocate more resources to this project.
(このプロジェクトに、より多くのリソースを割くべきだと思います。)
遠回しに提案するクッション表現
ビジネスシーンでは、提案の仕方ひとつで相手に与える印象が大きく変わります。
特に、いきなり本題に入ると強い印象を与えてしまうこともあるため、クッション言葉を添えて柔らかく伝えることが大切です。
こうした表現を使うことで、相手への配慮を示しながら提案することができます。
- It might be a good idea to…(〜するのひとつの手かもしれません。)
- I was wondering if we could…(〜できればと考えていたのですが。)
- Perhaps we could…(もしかすると、〜できるかもしれませんね。)
例文:
It might be a good idea to get feedback from the sales department first.
(まずは営業部からフィードバックをもらうのが良いかもしれません。)
I was wondering if we could revisit this proposal at a later stage.
(この提案について、後ほど改めて検討できればと考えていたのですが。)
Perhaps we could explore other options before making a final decision.
(最終決定をする前に、他の選択肢も検討してみてもよいかもしれませんね。)
カジュアルなシーンに使える!英語で提案する際のフレーズ
フォーマルなビジネス表現とは異なり、日常的なやり取りでは「気軽さ」や「言いやすさ」が好まれます。
回りくどい表現よりも、シンプルでテンポの良いフレーズの方が自然に伝わり、相手との距離も縮められます。
「Let’s ~」の自然な使い方
「Let’s ~」は、英語のなかでも最もシンプルで使いやすい提案表現のひとつです。
自分だけでなく相手も含めて「一緒に〜しよう」と行動を促すニュアンスがあり、フレンドリーで前向きな印象を与えます。
例文:
Let’s grab some coffee before the movie starts.
(映画が始まる前にコーヒーでも飲みに行こうよ。)
Let’s go over the details once more before we finalize everything.
(最終決定する前に、もう一度詳細を確認しよう。)
Let’s take a quick look at the data before making a decision.
(意思決定をする前に、データをざっと確認しよう。)
「Why don’t we ~?」のニュアンス
直訳すると「なぜ私たちは〜しないの?」ですが、実際には「〜しない?」「〜しようよ」という非常に自然な提案になります。
Let’s よりも少しだけ「提案」のニュアンスが強くなります。
例文:
Why don’t we order pizza for dinner tonight?
(今夜の夕食はピザを頼まない?)
Why don’t we take a short break and come back to this later?
(少し休憩してから、後でこれに戻らない?)
Why don’t we start with the most urgent tasks first?
(まずは最も緊急性の高いタスクから始めない?)
「How about ~? / What about ~?」の表現
特定のアイデアを瞬時に出す際に便利です。後ろには名詞または 動詞-ing が来ます。
- How about…?(〜はどう?)
- What about…?(〜という案はどうかな?/〜のほうはどうする?)
例文:
How about going for a hike this weekend?
(今週末、ハイキングに行くのはどう?)
What about the venue? Have you booked it yet?
(会場の方はどう?もう予約した?)
What about trying a different approach this time?
(今回は別のやり方を試してみるのはどう?)
状況に合った「提案の表現」を持っておこう
「提案」には、今回ご紹介したように色々な表現があります。
まずは、自分が一番使いそうなシチュエーションを選び、そのフレーズを何度も口に出して練習してみてください。
言葉のニュアンスを理解し、使い分ける楽しみを知ることが、英語上達の近道です。ぜひ、次回のコミュニケーションでこれらの一歩進んだ「提案」を使ってみてください。