【一目でわかる】関係代名詞の省略の見分け方|主格と目的格の違いと例文で解説

ビジネス英会話 英語表現

「The person I met yesterday…」のように、関係代名詞が省略された英文に出会うと、一瞬「あれ、主語が2つある?」と止まってしまうことはありませんか。その違和感の正体は、省略のルールです。関係代名詞の省略の見分け方を一度整理してしまえば、英文を読むたびに構造がくっきり見えてきます。主格と目的格の違いから例文やチェック手順まで、ビジネスの読み書きで迷わないレベルに引き上げます。

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社会人がオフィスのデスクでノートパソコンの英文メールを読んでいる様子

関係代名詞の省略ルール:目的格だけが省略できる

関係代名詞の省略で覚えることは、たった1つです。「目的格は省略できる。主格は省略できない」。この原則を押さえるだけで、関係代名詞の省略の見分け方の8割は解決します。

目的格は省略OK、主格は不可

whom、which、thatが「目的格」として使われている場合は省略できます。一方、who、which、thatが「主格」として使われている場合は省略できません。英文を読んでいて「関係代名詞が省略されているな」と感じたら、それは目的格だと判断して問題ありません。

主格と目的格の違い

主格と目的格の構造比較図。左に主格(関係代名詞のすぐ後ろに動詞)、右に目的格(関係代名詞の後ろに主語+動詞)の2パターン

「主格」と「目的格」の違いは、関係代名詞が後ろの文の中で主語なのか、目的語なのかという点です。難しく聞こえますが、見分ける手がかりは1つだけです。

主格=後ろの文の主語になる形

The colleague who works in Tokyo is my mentor.

whoの後ろにすぐ動詞(works)が来ています。whoが後ろの文の主語として働いているので、これが主格です。関係代名詞のすぐ後ろに動詞が来ていたら主格と判断でき、省略はできません

目的格=後ろの文の目的語になる形

The client (whom) I met yesterday was very kind.

whomの後ろに「I met」という主語+動詞が続いています。whomはmetの目的語として働いているので、これが目的格です。関係代名詞の後ろに「主語+動詞」が来ていたら目的格になり、省略が可能です。

主格と目的格の見分け表

主格目的格
whowhom(thatで代用可)
ものwhichwhich(thatで代用可)
所有格whose―(省略不可)

whoseは所有格で、省略できません。人やものを問わず使えるthatは主格でも目的格でも使えますが、省略できるのは目的格のときだけです。

省略の見分け方:3ステップ判別フロー

省略の判別フローチャート。名詞の後ろをチェック→関係代名詞を補う→メインのS+Vを特定、の3段階で判別する流れ

ルールを覚えたら、実際の英文で使える判別フローを身につけましょう。関係代名詞の省略の見分け方は3ステップで完結します。

ステップ1:名詞のすぐ後ろをチェックする

名詞の直後に「主語+動詞」が並んでいたら、目的格の省略の可能性があります。名詞の直後にいきなり分詞(〜ingや〜ed)が来ている場合は、目的格の省略ではなく「関係詞節の縮約」と呼ばれる別のパターンです。

ステップ2:省略語を補って読む

whom、which、thatを名詞の後ろに補って、意味が通るかチェックします。

The report I sent you yesterday → The report which I sent you yesterday

意味が通れば目的格の省略と確定です。分詞が続く場合は「関係代名詞+be動詞」を補って読むと、縮約かどうかがわかります。

ステップ3:文全体の主語と動詞を見つける

関係代名詞節を( )でくくり、メインの主語+動詞を特定します。

The report (I sent you yesterday) needs one update.

こうすると「The report needs one update」というメインの文が見えます。「動詞が2つあるように見える」という混乱を解消するのに有効な方法です。

主格は省略できない|ただし例外あり

主格の関係代名詞は原則として省略できません。

× The colleague works in Osaka is my friend.

○ The colleague who works in Osaka is my friend.

whoを省略すると、主語と動詞の関係が崩れて意味が通じなくなります。ただし「関係代名詞+be動詞」をまとめて省く縮約は別のパターンです。

There is a man (who is) waiting for you at the reception.(受付であなたを待っている方がいます)

The email (which was) sent yesterday contained the agenda.(昨日送られたメールに議題が入っていました)

省略後に現在分詞(〜ing)や過去分詞(〜ed)が名詞の後ろに来ていたら、この縮約だと判断してください。

省略のタイプ省略するもの省略後の形
目的格の省略関係代名詞のみ名詞+主語+動詞
関係詞節の縮約関係代名詞+be動詞名詞+分詞(〜ingや〜ed)

ビジネス英文での省略例文と使い分け

ここからは、ビジネスシーン別に目的格の省略パターンを整理します。職場で使えるリアルな例文で構造を確認してください。

メール・社内連絡での省略

  • The report (which) I sent you yesterday needs one update.(昨日送ったレポートに1か所修正があります)
  • The person (whom) you mentioned is joining our team.(あなたが言っていた方がチームに合流します)
  • The deadline (that) we agreed on is next Friday.(合意した締切は来週金曜です)
  • The file (that) I attached has the latest numbers.(添付ファイルに最新の数字が入っています)

会議・商談での省略

  • The point (that) I’d like to raise is about the budget.(挙げたいのは予算の件です)
  • The solution (that) we proposed was accepted.(提案した解決策が承認されました)
  • The data (which) you requested is ready.(依頼されたデータが準備できました)
  • The project (which) we’re working on launches in June.(取り組んでいるプロジェクトは6月にローンチします)

前置詞が残るパターン

関係代名詞を省略しても、about、to、withといった前置詞は文末に残ります。

The meeting (which) I told you about was rescheduled.(お伝えした会議はリスケになりました)

This is the client I’ve been working with.(こちらが一緒に仕事をしているクライアントです)

前置詞が文の最後にポツンと残っていたら、関係代名詞が省略されているサインです。

省略するかしないかの使い分け

日常会話や社内のカジュアルなメールでは、thatやwhomを省略するのが自然です。省略しないとかえって堅苦しく聞こえる場面もあります。誤読を避けたい文では、thatを残すと読みやすくなります。主語が長い文や修飾語が重なる場合も、thatがあることで関係代名詞節の始まりが明確です。

迷ったら「読み手が一瞬で意味をつかめるか」を基準にしてください。カジュアルな場面では省略してテンポよく、複雑な文ではthatを残して明確に。場面に応じた判断が、ビジネス英語の信頼感を高めます。

よくある誤判定と対処法

関係代名詞の省略の見分け方を学んでいると、似た構造に迷うことがあります。誤判定しやすいパターンを3つ取り上げます。

「主語が2つある」に見える文

The report I submitted was approved.

「The report」と「I」が並んでいるため、主語が2つあるように見えます。しかし「I submitted」は、thatが省略された関係代名詞節です。メインの主語は「The report」であり、「I submitted」は修飾語句にあたります。名詞の直後に「別の主語+動詞」が来ていたら、目的格の省略を疑ってください。

「分詞句」か省略か迷う文

The documents sent by the client were incomplete.

sentの前には関係代名詞もbe動詞もありません。「which were sent」の縮約(関係詞節の縮約)であり、目的格の省略とは別のパターンです。過去分詞や現在分詞が名詞の直後に来ていたら、縮約と判断するのが正確です。

前置詞だけ文末に残るケース

This is the client I’ve been working with.

withがポツンと文末に残っているのは不自然に見えますが、「whom I’ve been working with」のwhomが省略された形です。前置詞が文末に来ていたら、関係代名詞の省略を疑うサインになります。

確認問題:省略の見分け方を試す

ここまで学んだ関係代名詞の省略の見分け方を使って、実際に判断する練習をします。以下の5文について、省略の有無と種類を考えてみてください。

問題

  1. The colleague I introduced you to has just been promoted.
  2. The man waiting at the entrance is our new client.
  3. The contract that was signed last week is now effective.
  4. The project we’ve been discussing needs more resources.
  5. This is the venue I told you about.

解説

1. The colleague I introduced you to → 目的格の省略

「I introduced you to」の前にwhomが省略されています。名詞(The colleague)の直後に「主語+動詞(I introduced)」が並んでいるのが目印です。

2. The man waiting at the entrance → 関係詞節の縮約

「who is waiting」から「who is」が省かれた形です。名詞の直後に現在分詞(waiting)が来ているのは、目的格の省略ではなく縮約のパターンです。

3. The contract that was signed → 省略なし(縮約も可)

thatが明示されているので省略はありません。「that was signed」から「that was」を省いた「The contract signed last week」という縮約も正しい形になります。

4. The project we’ve been discussing → 目的格の省略

「we’ve been discussing」の前にwhichまたはthatが省略されています。「名詞+主語+動詞」の並びが目印です。

5. This is the venue I told you about → 目的格の省略+前置詞残り

「I told you about」のthatが省略され、aboutが文末に残っています。前置詞が残る目的格省略の典型例です。

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オンライン英会話レッスンで社会人が画面越しに講師と話しているイメージ

関係代名詞の省略の見分け方を理解したら、次のステップは実際に口に出して使うことです。文法を「知っている」から「使える」に変えるには、実際に会話する練習が欠かせません。

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関係代名詞の省略を見分ける3つのポイント

3つのポイントをカード形式で並べたインフォグラフィック。①目的格だけ省略OK ②名詞+S+Vが省略のサイン ③読み手への配慮で判断

省略できるのは「目的格」だけ

主格は省略できない。このシンプルな原則を押さえるだけで、関係代名詞の省略の見分け方は一気にクリアになります。

〈名詞+S+V〉が省略のサイン

名詞の直後に「主語+動詞」が並んでいたら、目的格の関係代名詞が省略されています。whom、which、thatを補って意味が通るか確認すれば判別完了です。

ビジネスでは読み手への配慮で判断

省略できるかどうかのルールを知ったうえで、「読み手が理解しやすいか」で使い分けるのがゴールです。カジュアルな場面では省略してテンポよく、複雑な文ではthatを残して明確に。場面に応じた判断ができれば、ビジネス英語の信頼感が上がります。

この記事を書いた人

Akihiko

中学生のときにとった英検3級で止まったまま、英語とは長らく距離を置いていました。40代になって、留学を控えた次男がオンライン英会話を始めたのをきっかけに自分も再スタート。「あ、こういうことだったのか」が連続して、勉強が楽しくなりました。同じように英語を諦めかけている方に、初心者目線でリアルな情報を届けています。

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