TOEICの試験時間は?時間配分の目安やスコア別の解き方を解説
TOEICは、英語力だけでなく「時間との勝負」でもある試験です。特にリーディングでは、最後まで解き切れず、残った問題をとりあえずマークする「塗り絵」になってしまう方も少なくありません。
この記事では、TOEICの試験時間や午前・午後の時間割、Part別・目標スコア別の時間配分を解説します。時間が足りなくなる原因や対策も紹介するので、本番で最後まで解き切るための参考にしてください。
TOEICの試験時間は約2時間
TOEIC Listening & Reading Testの試験時間は、リスニング約45分+リーディング75分の合計約2時間です。
リスニングは音声に沿って問題が進むため、自分で時間を調整する必要はありません。一方、リーディングは75分間で100問を解くため、自分で時間を管理しながら進める必要があります。
なお、約2時間というのはあくまで試験そのものの時間です。当日は受付や試験説明、問題・解答用紙の回収などもあるため、受付から解散までは約3時間を見込んでおきましょう。
次に、午前・午後それぞれの詳しい時間割を紹介します。
午前・午後の受付時間から終了時刻まで
TOEIC L&R公開テストは、現在、午前と午後の1日2回実施されています。それぞれの受付時間から解散までのスケジュールは以下のとおりです。
| 午前実施 | 午後実施 | |
|---|---|---|
| 受付 | 9:25~9:55 | 14:05~14:35 |
| 試験の説明・音テスト | 9:55~10:20 | 14:35~15:00 |
| 試験開始~終了 | 10:20~12:20 | 15:00~17:00 |
| 問題用紙・解答用紙の回収 | 12:20~12:35 | 17:00~17:15 |
| 解散予定 | 12:35 | 17:15 |
午前は9:55、午後は14:35までに受付を済ませなければ受験できません。また、受付終了後は試験終了まで休憩がないため、時間に余裕をもって会場に到着しておきましょう。
出典:テスト当日のご案内|TOEIC Listening & Reading Test
TOEICリーディングの時間配分の目安
TOEICのリーディングは、75分間で100問を解答します。最後まで解き切るためには、あらかじめPartごとの時間配分を決めておくことが大切です。
時間配分の目安は、以下のとおりです。
| Part | 問題数 | 時間配分の目安 |
|---|---|---|
| Part 5 | 30問 | 約10分 |
| Part 6 | 16問 | 約10分 |
| Part 7 | 54問 | 約55分 |
| 合計 | 100問 | 75分 |
特に問題数が多く、長文を読む必要があるPart 7にどれだけ時間を残せるかがポイントです。ただし、適切な時間配分は目標スコアや得意・不得意によっても異なります。まずは上記をひとつの目安として、自分に合った配分を見つけていきましょう。
Part 5の時間配分
Part 5は30問あるため、10分程度を目安に解きましょう。単純計算すると、1問あたりに使える時間は平均約20秒です。
ただし、すべての問題に20秒ずつ使う必要はありません。Part 5には、品詞や文法など前後の情報だけで判断でき、10〜15秒程度で解ける問題もあります。判断できる問題はすぐに解答し、できるだけ時間を短縮しましょう。
一方、文全体の意味を確認する必要がある語彙問題などには、ある程度時間をかける必要があります。「すぐに解ける問題」と「考える必要がある問題」でメリハリをつけ、最終的に30問を10分程度で解き切れる状態を目指しましょう。
Part 6の時間配分
Part 6は全16問で、10分程度が目安です。
Part 6では、文法知識だけで解ける問題だけでなく、文章全体の流れや文脈を踏まえて判断する問題も出題されます。そのため、前後の英文をスムーズに読み進められる読解スピードを身につけておくことが大切です。
一方、文脈を考える必要があるからこそ、判断に迷って時間をかけすぎてしまうこともあります。難しい問題で長く立ち止まるとPart 7の時間が削られてしまうため、時間がかかりそうな問題は早めに切り上げることも意識しましょう。
まずは文章をスムーズに読み取る力を身につけつつ、最終的には16問を10分程度で解き切れる状態を目指しましょう。
Part 7の時間配分
Part 7は54問あり、55分程度を確保するのが目安です。
まず意識したいのは、シングルパッセージの比較的解きやすい問題を、できるだけ速く正確に処理することです。ここで時間を短縮できれば、後半の問題により多くの時間を残せます。
一方で、「シングルパッセージは簡単で、ダブル・トリプルパッセージは難しい」とは限りません。シングルパッセージでも、記事など長く複雑な文章が出題されることがあります。反対に、ダブル・トリプルパッセージや難しい記事の中にも、人名・場所・時間など、本文から該当箇所を見つければ比較的短時間で答えられる設問があります。
そのため、文章の長さだけで難易度を判断せず、「今の自分なら短時間で正解できそうか」を設問ごとに見極めることが大切です。時間がかかりそうな問題は一度飛ばし、答えを見つけやすい問題から優先して解く判断もできるように練習しておきましょう。
また、演習の段階から、シングル・ダブル・トリプルパッセージをそれぞれ何分程度で解けるのか把握しておくことも重要です。本番でも1つの問題セットが終わるたびに残り時間を確認し、そこから何問・何セット解けるのかを判断できるようになると、より現実的なタイムマネジメントにつながります。
【目標スコア別】TOEICリーディングの時間配分と解き方
TOEICでは、正解した問題数がそのままスコアになるわけではありません。正答数をもとにスコアが換算されるため、同じ正答数でも必ず同じ点数になるとは限りません。
ここでは、TOEIC公式問題集に掲載されているスコア換算表を参考にしながら、600点・800点・900点を目指す場合の時間配分と解き方の目安を紹介します。
600点を目指す場合
600点台を目指す場合、リーディングでは250〜300点台をひとつの目安とし、全体で6〜7割程度の正答を目標にしてみましょう。
時間配分と正答数の目安は、以下のとおりです。
| 時間配分の目安 | 正答数の目安 | |
|---|---|---|
| Part 5 | 10〜15分 | 18〜21問 / 30問 |
| Part 6 | 8〜10分 | 10〜11問 / 16問 |
| Part 7 | 50分前後 | 32〜38問 / 54問 |
| 全体 | 75分 | 60〜70問程度 / 100問 |
600点台を目指す段階では、すべての問題を急いで最後まで解き切ることよりも、自分が解ける問題を正確に取ることが大切です。
Part 5は比較的得点源にしやすいため、無理にスピードを上げすぎて取れる問題を落とさないようにしましょう。10〜15分程度を使い、文法や語彙など判断できる問題を確実に正解することを優先します。
一方、Part 6では、文章挿入問題や文脈判断が必要な問題など、時間がかかりそうなものに固執しないことがポイントです。短時間で判断できる問題を優先し、8〜10分程度を目安にPart 7へ進みましょう。
Part 7では、最後まで解き切れないことも想定しておきます。15〜20問程度が残る可能性も見越しながら、前半の比較的解きやすい問題を焦って落とさないことが重要です。1問にどの程度まで時間を使うのかをあらかじめ決め、時間がかかりすぎる問題は切り上げる判断も必要になります。
また、時間切れになった場合にどの選択肢をマークするかも事前に決めておくと、本番で余計な判断時間を減らせます。
800点を目指す場合
800点台を目指す場合は、リスニングでどの程度得点できているかによって、リーディングで必要なスコアも変わります。
リーディングで400点前後が必要な場合は、できるだけPart 7の最後まで到達できる時間配分を意識しましょう。一方、リスニングで十分に得点できており、リーディングは350〜380点程度でも800点台を狙える場合は、必ずしも100問すべてを解き切る必要はありません。
時間配分と正答数の目安は、以下のとおりです。
| 時間配分の目安 | 正答数の目安 | |
|---|---|---|
| Part 5 | 10分前後 | 22〜24問 / 30問 |
| Part 6 | 8〜10分 | 12〜13問 / 16問 |
| Part 7 | 55分前後 | 41〜43問 / 54問 |
| 全体 | 75分 | 75〜80問程度 / 100問 |
Part 5・6は20分以内を目安に進め、Part 7に55分前後を残したいところです。短時間で判断できる問題はテンポよく処理し、難問に時間をかけすぎないことを意識しましょう。
リーディングで400点前後を狙う場合は、ダブル・トリプルパッセージまで含めて、できるだけ最後まで解き切ることを目指します。
一方、350〜380点程度を目標とする場合は、最後のトリプルパッセージ1セット程度が時間切れになることも想定できます。無理に最後まで到達しようとして前半の正答率を落とすよりも、それまでの問題を正確に処理することを優先しましょう。
800点台では、単に速く解くことよりも、自分がリーディングで何点必要なのかを把握したうえで、どこまで解き切る必要があるのかを決めておくことが重要です。
900点を目指す場合
900点台を目指す場合は、正確さとスピードの両方をできる限り高めることが重要です。基本的には100問すべてを時間内に解き切り、ミスをできる限り少なくすることを目指しましょう。
時間配分と正答数の目安は、以下のとおりです。
| 時間配分の目安 | 正答数の目安 | |
|---|---|---|
| Part 5 | 8〜10分 | 27〜29問 / 30問 |
| Part 6 | 8〜10分 | 14〜15問 / 16問 |
| Part 7 | 55分以上 | 49〜52問 / 54問 |
| 全体 | 75分 | 90〜96問程度 / 100問 |
このスコア帯では、簡単な問題を取りこぼさないことはもちろん、語彙問題や応用的な文法問題、文脈を正確に読み取る問題まで得点する必要があります。そのため、単に解答スピードを上げるだけでなく、豊富な語彙力や正確な文法知識を身につけていることも重要です。
900点になかなか届かない場合は、「読むのが遅いから」とスピードだけに原因を求めず、難しい語彙や文法、文脈まで正確に処理できる知識量が身についているかも確認してみましょう。
そのうえで、演習では正答率を保ったまま処理速度を高め、可能であれば75分ぎりぎりではなく、数分程度を残して全問を解き終えられる状態を目指します。残った時間をマークミスや迷った問題の確認に使えるようになると、本番でもより安定して高得点を狙いやすくなります。
TOEICで時間が足りなくなる原因
TOEICで時間が足りなくなる原因は、単純に「読むのが遅い」ことだけではありません。
Partごとの時間の使い方や、問題に迷ったときの判断、英文を処理するスピードなど、複数の要因が重なって時間切れにつながることがあります。
まずは、自分がどこで時間を使いすぎているのかを確認してみましょう。
Part 5・6に時間をかけすぎている
Part 7の時間が足りない場合、実はPart 5・6ですでに時間を使いすぎているケースがあります。
特にPart 5では、語彙問題や判断に迷う問題を長く考え続けたり、Part 6では文章全体の流れを必要以上に確認したりすることで、少しずつ時間を消費してしまいます。1問あたりでは数十秒の差でも、積み重なると大きな時間ロスになります。
そのため、Part 5やPart 6が終わったタイミングでは、必ず一度時計を確認する習慣をつけておきましょう。今どのくらい時間を使っているのかを把握し、残り時間を意識しながら次のPartへ進むことが重要です。
Part 7をすべて丁寧に読もうとしている
Part 7で時間が足りなくなる人の中には、すべての英文を同じ深さで理解しようとしているケースがあります。
TOEICには、文章全体の流れを理解する必要がある問題もあれば、人名・場所・日時など、特定の情報を確認すれば答えられる問題もあります。それにもかかわらず、すべての文章を最初から最後まで細かく読み込むと、必要以上に時間がかかってしまいます。
一方で、速く読もうとしすぎて内容が十分に頭に残らず、設問を見るたびに本文を何度も読み直している場合も、結果的には時間を失います。
また、本文を読むスピードが上がっていても、設問文を読むことに慣れておらず、疑問文の意味を取るのに時間がかかっているケースもあります。本文だけでなく、設問をどの程度スムーズに処理できているかも確認してみましょう。
わからない問題で止まっている
わからない問題に出会ったとき、「もう少し考えればわかるかもしれない」と長く考え続けてしまうことも、時間切れにつながります。
特に語彙問題などは、必要な知識がなければ、時間をかけても正解にたどり着けない場合があります。またPart 7でも、根拠がなかなか見つからない1問に数分使ったことで、後半にある比較的解きやすい問題に到達できなくなることがあります。
1問に使った数分が、その後の数問分の解答時間を奪っている可能性がある点には注意が必要です。
TOEICを時間内に解き切るための対策
ここまで、TOEICで時間が足りなくなる主な原因を紹介しました。
時間切れを改善するためには、自分がどこで時間を失っているのかを把握したうえで、それぞれの原因に合った対策を取り入れることが大切です。
ここからは、本番でのタイムマネジメントと普段のトレーニングの両面から、時間内に解き切るための具体的な対策を紹介します。
Partごとの制限時間を決めておく
本番では、Partごとに「何分使うか」だけでなく、「何時までに終えるか」まで決めておくのがおすすめです。
たとえばリーディング開始からPart 5を10分、Part 6を10分で解くと決めている場合は、それぞれの終了予定時刻を事前に把握しておきます。
こうしておけば、本番中に時計を見たとき、自分が予定より速いのか遅いのかをすぐに判断できます。
ただし、目標スコアや得意・不得意によって適した時間配分は異なります。先ほど紹介した時間配分を参考にしながら、自分が無理なく得点できる制限時間を設定しておきましょう。
わからない問題は時間を決めて切り上げる
わからない問題に出会ったときに、どの程度まで考えるのかも事前に決めておきましょう。おすすめは1分程度です。
特に語彙問題など、必要な知識がなければ時間をかけても正解にたどり着きにくい問題があります。また、Part 7でも根拠がなかなか見つからない1問に数分使うより、後にある解ける問題へ進んだ方が得点につながる場合があります。
普段の演習から「ここまで考えてわからなければ次へ進む」という自分なりの基準を作り、切り上げる判断そのものを練習しておきましょう。
本番と同じ75分で解く練習をする
普段からPartごとの問題だけを解くのではなく、リーディング100問を本番と同じ75分で通して解く練習も取り入れましょう。
通しで解くことで、「Part 5では予定どおりだったのにPart 6で時間を使いすぎる」「Part 7の後半になると急にペースが落ちる」など、自分では気づきにくい時間の使い方が見えてきます。
演習後は正答数だけでなく、各Partに何分使ったのか、どの問題で時間を使ったのかも確認しましょう。自分の時間配分を記録しておくと、改善すべきポイントも見つけやすくなります。
英文を読むスピードを上げる
時間配分を工夫しても最後まで解き切れない場合は、英文を処理するスピードそのものを高める必要があります。
大切なのは、単に目で英文を速く追うことではありません。語彙や文法を見た瞬間に理解できる状態を増やし、英語を前から意味のまとまりごとに処理できるようにすることが重要です。
たとえば、英文を意味のまとまりごとに読むチャンクリーディングや、内容を理解した英文を繰り返し音読する練習を取り入れると、英文を前から処理する感覚を身につけやすくなります。
また、速く読んでも内容が頭に残らず何度も本文へ戻っている場合は、単純にスピードを上げるのではなく、「一度読んだ内容をどこまで理解・保持できているか」も意識して練習しましょう。速さと理解度の両方を高めることが、最終的な時間短縮につながります。
自分のスコアに合ったレッスンを活用する
TOEICで時間内に解き切るためには、タイムマネジメントだけでなく、現在のスコアに合ったレベルで英語力そのものを伸ばしていくことも大切です。
たとえば、オンライン英会話のアレバでは、TOEICスコアのレベル別にレッスンを用意しています。自分の現在地に合った内容から学べるため、「どこから対策すればいいかわからない」「時間配分を意識してもなかなかスコアが伸びない」という方にも取り組みやすいでしょう。
自分に合ったレッスンを選びながら、必要な英語力と問題処理のスピードを少しずつ高めていきましょう。
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TOEICの試験時間に関するよくある質問
最後に、TOEICの試験時間についてよくある質問を紹介します。
午前と午後はどちらがおすすめ?
午前・午後のどちらがよいかは、自分が集中しやすい時間帯に合わせて選ぶのがおすすめです。
朝から頭が働きやすい方や、試験を早めに終わらせたい方は午前、朝が苦手な方や時間に余裕をもって会場へ向かいたい方は午後などと自分が合うほうを選ぶといいでしょう。
また、受験する時間帯を決めたら、本番前に一度は実際の試験時間に合わせて問題を解いてみるのがおすすめです。午前受験なら午前、午後受験なら午後に模試を解き、その時間帯にどの程度集中できるかを確認しておきましょう。
TOEICは約2時間にわたって高い集中力が求められるため、普段の生活リズムも考えながら、自分が最もパフォーマンスを発揮しやすい時間帯を選んでみてください。
午前・午後の試験時間は変更できる?
TOEIC L&R公開テストでは、申込後に試験日時を変更することはできません。午前・午後の受験回を選ぶ際は、申し込み前にスケジュールをよく確認しておきましょう。
出典:受験要領|TOEIC Listening & Reading Test
試験中に時間が足りない場合は?
リーディングで時間が足りなくなった場合でも、できる限りすべての問題をマークしておきましょう。TOEICでは誤答による減点がないため、空欄のまま提出するよりも、最後まで解答することが大切です。
ただし、試験終了直前になって慌ててマークするのではなく、後半は残り時間をこまめに確認しながら進めましょう。たとえば残り5分程度になった段階で、まだ手をつけていない問題が多い場合は、一度最後までマークしておくのもひとつの方法です。
そのうえで、残った時間を使って、比較的解けそうな問題や一度飛ばした問題に戻りましょう。終了直前の2分で大量にマークしようとすると、マークミスや塗り残しにつながる可能性もあります。
最後の数分まで含めてタイムマネジメントを考え、「いつまで問題を解くか」「いつ残りをマークするか」をあらかじめ決めておくと、本番でも落ち着いて対応しやすくなります。
TOEICは時間配分を味方につけて高得点を目指そう
TOEICのリーディングでは、英語力だけでなく、75分をどのように使うかもスコアを左右します。
大切なのは、すべての問題に同じ時間をかけるのではなく、自分の目標スコアや得意・不得意に合わせて時間の使い方を決めておくことです。
普段の学習から時間を測って問題を解き、自分に合ったペースを身につけていきましょう。時間配分を味方につけ、最後まで落ち着いて実力を発揮できる状態を目指してください。
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